
2002年の出会い。
サラサラ髪のオカッパスタイルの子がギャラリーを探してART HOUSEへ…
男の子?女の子?グリーンのカーディガンを着て、とても印象的でした。
そして2度目に訪れた時は、初個展の案内を持ってきてくれました。
鹿の角が枝に繋がり、そこにはセーラー服の女学生が腰掛けて、背景の山とも思える曲線は、なんとおっぱい!
背景の色は濃いピンク色。
ノスタルジックで、大胆な構図。とてもセンセーショナルでした。
展示会に足を運び、手描きとわかってますます中村くんの世界に引き込まれました。
それからラブコールに答えてくれて、2003年早々にART HOUSEでの個展開催となり、ポストカードの取り扱いも始まりました。
昨年5年ぶりとなった個展「PORTRATION」では、300人の似顔絵を描きあげた彼の才能、精神に脱帽。
毎日30人、それを10日間続けて描いていただきました。
彼の楽しいおしゃべりに包まれながら、描きあげられる似顔絵。
わずか20〜30分足らずの時間は誰もが至福に満ち足りていました。
この何年間、最初の出会いから少しも変わらない気持ちで一途にお付き合いしていただいていることに、 ほんとに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとう。
中村くんを通じてたくさんのお客さまとの出会いがあり、画集をみんなで心待ちにしています。

2002年。運命的な出会いだったと思います。一目惚れです。
我々のジャケットを描くのは中村佑介以外にない!!!と、そう直感しました。

独特のコラージュ感を見る度にデザイナーとしてちょっと嫉妬してしまいます。

「どんな女性が理想ですか?」との僕の問いに「自分の理想の女性は、絵に描いてしまっている」と答えた彼の、イラストに対しての気持ちがやけにまっすぐな気がして、少しうらやましくも疎ましくも思ったものです。
きっとクリエイターに天才と秀才がいるならば、まっすぐな彼は天才なんでしょう。
そんな中村佑介の一枚目の画集「ブルー」、ビートルズで言うとまだまだ一枚目の「Please Please Me」、今後出るであろう「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」や「Rubber Soul」と並べて、大事にしたい一冊です。

「中村佑介とシンクロニシティ」
中村くんは「感謝のしるしに」と僕に大きな猫の絵の原画をくれた。それはうちの玄関に誇らしげに飾ってあるから、僕はいつもその絵を眺めてから街へ出かけ、街から持ち帰ったイロイロをその絵の中の猫に報告することになっている。
僕は中村佑介という語り部が紡ぐ物語にとても興味がある。あらためて考えると、僕は中村くんの絵にノスタルジーを感じているのではなくて、僕らがいろんな物事に意識的に接するようになった1990年代以降の同時代性を感じているのだ。
こんな素敵な世界をその手で具現化するアーティストと知り合いになれて僕は嬉しい。誇らしい。大きな声で自慢したい。

ステキな音楽に出会った時のときめき。
せつない物語を読んだ時のきゅんとするきもち。
それは恋する気持ちに似ています。
中村佑介さんの絵を見ていると恋をする。
そこかしこから流れてくるときめくハーモニーと、 そこかしこから溢れ出すきゅんとする物語に、 女の子達は(時には男の子も) バッタバッタとノックアウトされていくのです。
だって、あんまりにもセンチメンタルでロマンチックなんだもの。
私が中村佑介さんと初めて会ったのは、2005年夏の事。
クノシンジ君の『スケッチプック・ツアー』でライブサポートをした時、大阪digmeout CAFEで対バンしたのが中村さん率いるギターポップバンド、S▲ILSでした。
当時中村さんは既に売れっ子大人気イラストレーターでしたが、S▲ILSとしてライブをするのは初。
そんな記念すべき瞬間に立ち会いたいというファンの方で会場は埋め尽くされていて、私もそんな記念すべき瞬間に立ち会うことができたのです。
S▲ILSで奏でられる中村さんの音楽はとても純粋で、ダイレクトに私の心に響きました。
おしゃべりしている時はお笑い芸人さんかと思う程おもしろくてバランスの良い人。
大胆さと繊細さ、純粋さと不純さ、その絶妙なさじ加減と絶え間ないサービス精神で、そこに居る人たちを魅了するのが中村佑介さんです。
そんな彼の画集を手に取ってしまったあなたは、もう完全にまな板の上の鯉。
さあ一緒に恋する魔法にかかりましょう。センチメンタルなブルーとロマンチックなピンクで。

大好きという言葉以上、
それ以上、まったく見つからないわ。
中村佑介、
作品もきみも最高に大好きだよ。

天才佑介の桃源郷絵画が一冊に纏まる事に戦慄を覚える。
きっと一生飽きない画集になるよ。
学生時代にもらった一枚の絵を10年見てても飽きなかったんだから間違いない。

ミニマルでコンパクトな大阪の街のあらゆる渾沌が、ガラス箱の中にピッタリと収納されたような中村くんの絵が好き。
手描きなのにWEB環境の中のような方向の無いヴァーチャル感。
そこに苦はない。探してある影は少し哀しい気持ちだが、心地よいもの。
そんな箱庭ワールドに、今日も少年少女達が共感して中に入りたがる。
そんな希求をパスポートに、僕らは瞬間で中村佑介世界の住人になることができる。

私はこんなに可愛くないけど、パンダを抱いていて凄く私らしいと思います。
でも、この位 可愛く見られていればいいのにと思います。
頭の結い方やパンダが凄く正しく描かれていたのでビックリ致しました。
女性らしい憂いがあるのも素敵です。

中村佑介、きっと君は表現するために生まれてきたのだろう。
気づいているのかい?キャンバスの中で大人になることを拒み続ける少女は君とうりふたつなんだよ。

晴れた日に青い空を見上げると、明るくて透明で、ちょっとカナシイ。
中村さんの絵にはそんな感じがします。

おめでとうございます。絵を見たときの第一印象は 昭和の画学生、ラジオを聞いた後は芸人。
お会いした後はペットントンでした。これからも いい意味で受け手を裏切りつづけ、素敵な作品をつくってください。

その娘は恋人にしか見せないような笑顔をしていた。
私は思わず照れてしまった。

なつかしい世界を描いているようでいて
女の子はどう見ても「今」を生きている
水際立つカラーであれ、モノクロであれそれは同じ
中村佑介の描く女の子は未来へと向いているのです

中村くんと出会ったのは、今からちょうど11年前の僕が美大に入りたての頃でした。
お互い学科も学年も違いましたが、偶然好きな音楽が一緒ということで、よく二人で曲を作ったりして仲良くなっていったことを昨日のように感じます。
それから数年、この画集で学生以来のコラボレーションが出来たことを本当に嬉しく誇りに思います。きっと、あのときの偶然は「必然」だったんだろうね。

中村佑介さんの絵からは、金属と布地のかおりがする。私は、金属成分のほうがちょっと多いと思っている。
でも、本人に会うと9割くらいが布地でした。ふにゃふにゃしていました。
ただ、2回目に会ったときはわりと強い口調でお友だちと話をしていたので、少し金属もあるのかもしれない、と思いました。
私のなかで、中村佑介さんの色は、初めて会ったときのピンクっぽい赤のカーディガンと、「いつもは緑ばかり着てるのー」というセリフと、おいしそうに食べていたハンバーグプレートのソースの色と、黒の自転車。
だから、まだブルーの欄はたっぷり空いています。
本人と作品のあいだで要素のバランスがゆらゆらするのは必然で、私にとっては望ましいことです。
布地と思いきや金属、そして、そうか、今回はブルーなんだ!
すごいよ!

イラストレーター中村佑介を改めて認識したのはゲントウキのフライヤーでした。あの時は「中村くん絵も描けるんや」とか言ったり、今思うと赤面しそうな会話を交わした記憶が今でも鮮明に蘇ります。
僕の中では中村くんはミュージシャンだったのでこれも当たり前な感想だった。とか自分をフォロー。
その後の活躍は皆さんもご存知の通りで、僕は中村くんの絵を見る度にその頃を思い出し、彼の絵の世界よろしく甘酸っぱくもほろ苦いなんとも言えぬ気持ちになるのです。
中村くんはこんな僕の微妙な乙女心も知らずに、みんなの気持ちを揺さぶる素敵な絵を描き続けるのでしょう。
画集発売おめでとう。密かに応援してます。

「少女の触覚」
風待茶房のための絵を描いてもらったことがある。
巨大な亀と少女の絵だった。
そうか、ぼくの言葉は亀だったのかと、目から鱗だった。
うーむ。1万年くらい残る言葉ということかな。それとも頑丈な甲羅の下に隠された秘密も見えてますよ、ということかな。
甲羅の上には路面電車。セーラー服の少女はうさぎの帽子を被り、風車をかざしている。
少女は無表情だ。表情を消した無表情ではなく、自然体の顔。
じっと見ていると中身は少年のような気がしてくる。少年にも少女にも、そのどちらでもいいような魔性を内に秘める時期があって、それは夢が醒めるように、過ぎ去ってしまう。
だがその触覚が潜在意識に残る人もいる。
彼とぼくの共通項はそれだ。
初出 「イラストレーション」168 特集 中村佑介(玄光社)