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#01ヒグチユウコ×中村佑介

キッチュで可愛らしい世界観で注目される画家・ヒグチユウコさん。中村佑介も雑誌のインタビューでたびたび注目を公言。今回はそんなヒグチ作品の魅力の秘密を紐解きながら、イラストレーターと画家の違いや、二人の共通する仕事観という深い部分まで、初対面にして多岐にわたる内容の対談となりました!

今回の対談の場であるヒグチさんのご自宅兼アトリエ。
まるでヒグチさんの絵の中に迷い込んでしまったかのような素敵なリビングです。

インターネットはじめました

中村いきなりなんですけど、ヒグチさんはここ数年で、ものすごく知名度が上がったようなイメージがありまして…。活動はずっとされていたと思うんですが、「ググッときたな!」という。

ヒグチ私は、イラストのお仕事をさせて頂くようになったのが、わりと遅かったんです。それまではずっと個展をやりつつ作品を売って…という活動しかしていなくて。だから、商品として絵が出るようになって、急に知られるようになったというのはあるのかも。

中村イラスト仕事が増えたというのは、それまでは断っていたんですか? それとも個展などの活動を通して認知度が上がり、依頼も増えたんでしょうか。

ヒグチ断っていたわけではないです。それに、絵自体は昔からあまり変わっていないし、人気がどうのって事でもなかったと思う。単純に、ネットに絵を発表するようにしたら、仕事が来るようになった(笑)。

中村あ、そうだったんですか!

ヒグチそうなんですよ。Tumblrをはじめて。そうしたら、企業の方がそこに上がっている絵を見て、声をかけてくださったり。それこそ、ユニクロさんとかも。びっくりしました。大企業でも、こんな無名の絵描きのTumblrを見てくれたり、ましてや気に入って仕事を頼んでくれるなんて事があるんだ、って。あとネットのすごいのは、例えば「うさぎ 絵」とかで検索すると、何かの拍子で私の絵がヒットしたりする。それで、偶然目にとまったり。そんな事が起こるわけですよね。そういう事が繰り返し起こって、仕事が増えていくようになったんです。

中村ご自身としては、もともと興味はあったんですか? 画家だけではなくて、イラスト仕事もしたいな、という。

ヒグチいや、昔はあまり考えていなかったです。もっと現代美術寄りの方向性で作品を制作していました。でも、途中でだんだん「何をやりたいか」というのに悩んだり、ちょっと分からなくなってきた時期があって…。その時ふと、挿画とかもやってみたいなと思ったんです。あと、身につけるものに絵を描いたり、デザインしたり、というのもアリなのかな~って。そう思っていたら、ちょうど仕事が来だしたんです。幸運でしたね。それで、もともとたくさん描く方ではあったんで、わりと仕事にはスッと入っていけました。

『ヒグチユウコ作品集』表紙(グラフィック社)

こちらがヒグチさんの仕事場。そこにヒグチ作品でよく使われる黒い色のものはほとんど見当たらず、カラフルな色で構成された家具や仕事道具とのイメージのコントラストが実に興味深いです。

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